【petit企画の館】/蝶としゃぼん玉[146]
2016 08/31 00:28
ハァモニィベル


【詩人の本棚へ寄贈します】

 ◇ 『鳥の言葉 ―ベルシア神秘主義比喩物語詩』 
     アッタール 著/黒柳恒男 訳 (平凡社東洋文庫)

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わたしがむかし図書館ではじめて手にとった『世界文学全集』の第一巻は、ダンテの『神曲』から
始まっていた。紫式部の『源氏物語』から始めたらどうかと思うわたしであるが、本書も『神曲』
の前に入っていてもおかしくない。



ある日、鳥たちは皆で旅に出る。道中には、7つの(困難な)谷が待っている。―その中には「叡智」の谷もある―求める者に出逢うためには、それらの谷を通過しなければならなかった。最後まで残ったのはごく少数の鳥たちだけ。ボロボロになってようやく辿り着いた先に・・・、果して求めるものはあったのだろうか?
ペルシア神秘主義文学という狭い枠にとどまらぬ世界文学の遺産である。




★ この場所は記事を三回連続で書くとそれ以上書けないので、
  たぶん、企画はここでおわりです。


ありがとうございました。

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