01/30 18:03
いとう
クリさんのキングギドラ仮説に寄せて。
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=6421
「朝鮮から渡ってきた技術者が斐伊川(ひいかわ)の灌漑事業を行った」という説も聞いたことがあります。「スサ」は朝鮮系の名だとか。スサノオノミコトの「オ」を「尾」とすれば、渡来人説もありそうかなと。このへん、「スサ」をどう捉えるかで変わると思います。
で、斐伊川は天井川&暴れ川で洪水被害のメッカです。以前は日本海に流れていたけれど、室町だったかな? そのあたりの洪水で今は宍道湖に流れてます。そのくらい暴れる。
>そしてもう一つの系図がある。「チ」だ。「チ」は、古語で原始的霊格を示した。「血=チ」「命=イノチ」
>そして「ヲ」を峰、峯、尾根(ヲネ)、「ロ」を助詞として、全体的に「峯の霊」とする。
>「ヤマタ」は、「八股」で、「ヤ=8」は、一桁で「たくさん」を表す唯一の数だから、「たくさん分岐した」という意味になる、と思う。
これを、たくさんに分岐する峰の霊と捉えると、「斐伊川=ヤマタノオロチ」とも考えられなくもない。雨のたびに暴れて分岐する(あるいは、川の向きなどが目まぐるしく変化していく)山からのチ。チは血であり霊格であり、血からは流れるものを連想する(これは私説)。そして斐伊川は霊格的に位置付けることができるのですが、これは当時、斐伊川で砂金が取れて、かつ鍛冶で栄えていたんですね(ちなみに砂金は今でも取れます)。手のつけられない川なのだけれど、生活する、生きていくうえでは非常に大切な川だったのです。斐伊川は、人の力では制御できない、けれども必要とされる、自然の力でした。
そう考えると、ヤマタノオロチを成敗したあと、体内からクサナギノツルギが出てきたってのも、灌漑で鍛冶の設備&能力が向上した、あるいは渡来人の指導で鍛冶技術が向上して名剣が生まれたと考えれば、けっこう信憑性があるかな、と。
ま、でも、国語学的には日本語の語源は手付かず、というか文献などがほとんど存在しないため手が付けられない状態で、語源研究は、学会ではほぼタブー視されてます(笑)。