2013 04/06 21:31
ドクダミ五十号
カフェにインされている成分が、人を酔わす。目覚めて居よと。
ううむ。濃く煮出された液体に、全く勤労の昆虫が集めた花の罠を入れる。
興奮と目覚めとが脳を襲う。程よい温度を好むが、其れ以下の温度を
好む奴が居る。蟻などは正にそれだ。カップの底が地獄であるにも関わらず
一すすりを求めて落ちる。暫く眺めてから、指を底に落とすのだ。
這って登るいじましさを指と直結された心は喜ぶ。
カフェにはどうやら魔法的な作用があるようだ。吐き出し窓を開いて
蟻を逃がす。ささいな事だ。