詩と散文を作る手段全般についての情報と意見交換 part2+α[72]
2011 11/17 09:10
深水遊脚

>>67 中川さん
 ありがとうございます。
 美意識というのも何だかおこがましく、私はまだ目指しているものを実現する力を持たない段階です。その段階では読者のことを云々するより以前に私自身の表と裏を隅々までつぶさに観察すること、ごまかさず言葉にすることが私にとっては先決です。余裕がない、というのはそういうことです。
 つい数年前までは私も現代詩に対する違和感をもっていました。でも、時に励まされ、時に完膚なきまでに打ちのめされる、そんな詩に出会って以来、何か分からないことに対し、先入観をもとに安易な結論を出すことをやめました。分からないまま名前だけ覚えておいて、その名前を目にするごとに一度はきちんと向き合う、そんなことを無理のない範囲で繰り返しています。私が出会った詩も、最初はわからなくはないけれど印象に残らない詩の一つでした。その最初の印象だけで二度と向き合うことがなかったならば、大げさでなく、人生はまったく別のものだったと思います。多義性は、読者が作品にふれた一時点で発現するものでなくてもよいのだと思います。私の以上の体験は、時点の差が作り出す多義性の証明になっているかと思います。あまり強弁するつもりもないのですが。
 メタファーがここで話題になって以来、レトリックの本をいくつか読んでいます。自分の詩にそれと意識しないまま使っていたものがいくつかあってけっこう面白く読めました。でも、先に読んでしまうと私の場合、詩が書けなくなりそうです。

#トップのテーマ別レスマップ、いくつか分類違いがあるみたいです。50レスに1回くらい私がまとめて中川さんに私信で送ろうと思っているので、次回に修正します。レスアンカはトップにやってもリンクが形成されないみたいなので、次回から数字だけ書くようにします。URLを書いてもリンクは可能ですが、とっても見苦しくなると思うので。
スレッドへ