詩と散文を作る手段全般についての情報と意見交換 part2+α[124]
2012 05/14 23:49
小池房枝
sage
#こんにちは、小池と申します。スレッド、折々に拝見させていただいています。
#No.120のかのっぴさん発言、「黙読の歴史自体が浅いみたい」に関して、それはもう人類が文字を発明する以前に言語があり、言語があった以上、部族ごとの創世神話や物語や詩は暗唱という形で伝承されていたわけだし、などと言わずもがなのことを考えておりました。
#小さな子でも、人間の脳の何ゆえの都合からか最初は音読、ですよね。大人になっても、ヒトはパソコンが文字情報を読み込むように詩を含めた文学作品等々を読み込んでいるわけではなく、声には出さないだけで脳内のどこかで音声化して味わっているようなふしがある。気に入りの作品がアニメ化されたときに声優さんに対して感じる違和感などはその証拠の一つでしょう。
#というのはさておき、プラトンは知らないのですがユークリッドにこんな紹介本があったのを思い出してpbではなくRTひとりごとではなく此方に書き込ませていただこうと思ったのでした。
#http://www.amazon.co.jp/dp/4000074881
#当たり外れの多い岩波科学ライブラリーですが(どんな出版社のどんなシリーズでも同じでしょうが)ユークリッドと言えば幾何学、幾何学と言えば「原論」、そして「原論」はいわゆる読み物ではなく、モノローグではなく、ダイアローグ/対話、であったであろうこと、が書かれていたと記憶しています。
#意味はわからなくても何かを口に出して読めたとき、目にして読めはしたとき、それは意味の理解とは違うけどそれはそれで一種の読めたという行為ではないだろうか、という点ではそれを拒みあくまでも数学的/幾何学的理屈の伝達の達成を目的とした書物であったがゆえの「原論」だったのだろうと。(それそれそれそれごめんなさい。ホントにもう日本語に限らずコソアド言葉の現場指示と文脈指示と彼我のカテゴリーの微妙な使い分けときたら・・・。)
#朗読や音読や詩の話から離れてしまっていて申し訳ありません。翻訳に超訳、があるみたいに朗読や音読における超・朗読や超・音読も楽しいことでしょう。桃尻語訳枕草子、あるいは未だに読み解き方に定説のない難読額田王@万葉集、エトセトラ、エトセトラ。逆に注意深く注意深く意味を排除して気持ちの良い音の連なりだけを人の声でヒトの言語音で抽出してゆく、そんな試みも出来そうです。地球人類征服乃至は友好を目指す宇宙人とかが研究してそうです。