生贄合評スレ[222]
2007 09/20 21:21
とうどうせいら

ちわー。
なんか難しくて重苦しい感じの詩で、
がんばってもわたしの読解力では読み取りできなかったので、
批評でも感想でもなくわたしの感覚をただ言うだけですが、

なんか「美しい」ということばが、
「美しい」という字のかたちの、「がらんどう」に見えました。
遊園地の廃墟に、「美しい遊園地」とか看板がかかっていて、
灰色にくすんだまま誰も来ないでぼーっと建ってあるような感じです。
そんな遊園地、こっけいで虚無で怖いです。
昔はそうだったのかもしれないけど、今は違うよ、
誰も来ないしぼろぼろだよ、ってツッコミたくなるけど、
遊園地はその看板をかけたまま今も無人の観覧車やティーカップといっしょにそこにある。

「美しい」という言葉を使う時、書き手は、
書き手なりの美意識を文中に発揮して、
「自分はこれがこういう感じで美しいと思った」とかを、
さりげなく匂わすと思うのですが、
この詩は「美しい」がどう美しいのか、
どういう点に心ひかれる美しさなのか、
クールビューティなんか?愛らしいのか?ひたむきなのか?大和なでしこなのか?
全くイメージが語られてなくて、
でもどんどん「美しい」「きれい」などの言葉が並んでいき、
読んでて怖いと思いました。

安部元総理の、「美しい日本」を聞いた時の違和感にすこし似ているけど、
「美しい」ということは全く内容が説明されないととてももやっとした感じが残る。
「ミサイル」は人殺しの武器というイメージがあるので、
「美しいミサイル」とは、
形状が美しいということなのか?
それともミサイルをとばす行為やこころざしそのものが美しいと感じているということなのか?
いろいろ推察しようとすると可能性が広がり過ぎて、
「美しいミサイル」をとばす小人が不気味で怖いです。
「弱いまま生きていられますように」と発射されたミサイルは、
着弾した時「他の弱いもの」を殺してるのでは?って思って怖かったです。

この詩の中で「美しいミサイル」は何回も発射したり突き抜けたりしていることを書いてあるのに、
最後どこに着弾し、どうなるのか、には一切触れられない。
どこに向かってなにに飛ばしているのか、
なにを「美しい」と思っている「わたしたち」なのか、
読んでいて全くわからない。
わからないというかはっきりとは書いてないから伺い知ることができない。
ううう。

でも、文章全体が重いトーンで、今のわたしには読解できないけど、
底流に「なにかある」のは感じます。心霊写真みたいに、
なにか写っているけどなんなのかわからない、
それが怖いという感想でした。
(……ってこんな文章でもイイんかな〜??(・u・;))
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