サイト内の作品やひとことダイヤリーで詩とは何か感じたこと(254) ながしそうめん10軒目(103) 連座 萬草庵 参軒目(241) Youtube配信スレ(301) 全自動一行物語シアター(755) 谷川俊太郎さんの好きな詩について教えてください(6) 雑談スレッド7軒目(625) ことことひとこと。その2。(886) システム関連スレ3(768) 貴方の座右の銘はなんでしょうか?(94) 題名だけのスレ12(748) 恋文(699) エリオットしとりあそび(18)(636) 食べているかい?(487) 韻踏み処(21) 絵本スレッド(180) うっかり寝落ち。 2023年4月(3) 好きな詩人(98) フリーの書き出し集(7) ぼくのわたしの美味しいカレー(115) [分類別リスト] [過去ログ倉庫] [すべてのスレッドを表示]
わたしといっしょにしんでくれないか。 嘘。 by 光冨郁也 音楽を終わらせて そして灯りを消してください 電話しないでください ううん 電話に出ないでください メールしないでください ううん 返信しないでください でなければ どうか 私の火を消してください そして 音楽を終わらせて 灯りを消してください 私はもう墓場の灰になりたい by 佐々宝砂 未来への参照
「やっぱりきみが好きだった」 きみにそっくりな犬が くさりにつながれていた きみの名前を呼びながら 頭をなでたら 涙がボロボロ流れて 止まらなかった やっぱりきみが好きだった わすれましょう わすれてしまいましょう すべては なかったこと だれだって しょせん ひとりなんだから もう待てないよ・・・ いつもこの繰り返しだね 私がいつも君を待つ だけど君は風のよう 姿ぐらいみせてよね だけどやっぱり君が好きで どうしても怒れない 風のように 気まぐれだったら嫌だから 風を嫌いになること できないみたい つめたい左手は 秘密のサイン ほっぺたにくっつけるだけで あうんの呼吸で ツーカーといったかんじで たまらなくなる音楽に身をよせ つめたい左手で 秘密の会話 あの子にきかれたらたまらんもんね だからきょうもさあ つめたい左手で [硝子の街で] 夕刻になると 硝子の街は 淡い色につつまれる とくに今日のような 刷毛でさっさっと刷いたような灰白色が うすむらさきのスクリーンに映ると 街全体はぼうっとすみれ色に発光する そんなとき君は 兎の眼よりも赤いくちびると 生まれたばかりの悲しみみたいな瞳をして 僕をじっと見るもんだから なんだかこっちまでせつなくなってしまい 僕は 君の手を ぎゅっと握ることしか できなくなるんだ 「コトバノカケラ」 君は僕を 見つけてくれた この幾千もの 瓦礫の中で 群青の夜 初めて触れた 君の温もり 強く優しく いつかの光 あなたの零した コトバノカケラ 拾い集めて 辿って行こう 君のもとまで 傷ついた君を 抱きしめる手は 僕にはもうないけれど 心だけは 寄り添っていよう ダンデライオン 風が見てるね君の笑顔 風に舞う小さな小さな ダンデライオン ずっと続くたんぽぽの道は 空がとてもまぶしくて 胸のボタンの奥が ホント切なくて きっと生まれたときから知っていた 春のなかで見つけた大切なもの ホントの色彩を教えてくれた 大切な大切なひと 風が見てるね君の笑顔 風に舞う小さな小さな ダンデライオン ともだちの関係 は うわべだけで わたしにとってのあなたは 恋人なのです わたしはあなたを失ったけれど わたしのなかでは ずっと恋人でありつづけるのです あなたに関して いっぱい泪をながしたけれど あなたは悪くない 悪いのはわたし あなたを愛しているから いいえ 自分を愛しているから あのひとがここにはいないので わたしはすこしさみしい でもわたしは笑うことができる あけっぴろげに笑うことができる こういう笑い方を教えてくれたのは あのひとだ なにもかも 前とはちがうけれど 奪われてはいない 喪われてはいない 戻ることができないのは 不可逆な時の流れのせい 誰のせいでもない ともかくわたしは笑ってみる こういう笑い方を わたしに教えてくれたのは 間違いなくあのひとなんだから あのひとはわかってくれる あのひとならわかってくれる 一筋の信仰を頼りに 彼女はあるきます あのひとなんかいないのですが あのひとはわかってくれる あのひとならわかってくれる ぶつぶつと祈る彼女の横で 彼女を理解しないひとが 笑っています あのひとなんかいないのですが あのひとがいてもいなくても それはもうどうでもいいのです 一筋の信仰を頼りに 彼女は今日もあるきます うちわ うちわ落ちてますよお 誰のですかあ このうちわ誰のですかあ 夏祭りの夜 そんなわたしの手を あなただけが握ってくれてた 「愛してる」という言葉には いつも空があった その下で僕らの手はつながっていた 今でも時々 朝、ひばりの声で目が覚めると ベッドの中であの空を思い出す 微かな寝息 君がまだ隣にいてくれて良かった 僕らの十年目に 獣のように絡みつかなくったって 満たされるのよ、女って 体見ないで、目を見て恋して 糸が時には解れ、 絡み合い、 繋がり、 そして朱色に染まりゆく。 ネットワーク。 皆様と蜘蛛の巣のように入り組んだ 電脳世界でお会いできる。 「きみはキュートなおバカさん」 きみはキュートなおバカさん 僕のことを好きなんて言って そんな難しい言葉を ものすごく簡単に それで僕は あっという間に きみの遺伝子のとりこ きみはキュートなおバカさん 僕のことを離さないなんて言って そんな不穏な言葉を ものすごく真剣に それで僕は あっという間に きみの指先のとりこ きみはキュートなおバカさん 僕のことを世界一なんて言って そんなおバカな言葉を ものすごくこにくらしく それで僕は あっという間に きみの唇のとりこ きみはキュートなおバカさん 僕のことを「キュートなおバカさん」なんて言って そんなバカにしたようなな言葉を ものすごく大切に それで僕は あっという間に きみのおくれ毛のとりこ 僕は あっという間に キュートな君のとりこ まさしく月は笑っていた しかも 腹をかかえて。 なにもそこまでといったら ぼくをにらんで そっとキスしてきた 月も笑う夜だもの 世も末なんていわないで 観覧車は匂いました 二月にとけていく きみの名前と 沈黙 吐き出そうとした息がつまって 鼻の奥へと帰っていくのです もっと光を集めて甘くしたいのですが 寒くて 身を寄せているのです 何も見えない 一番高いところ きみの小さい唇は匂いました さんざ酔っぱらって目がさめたら 三人でベッドに転がってたよ どうやら3Pやっちまったよわはは という話を ともかくそういう話ができる男に話してみたが (上記三名にその男は含まれない) どうもなんかすっきりしないので 今度はそういう話ができる女に話してみたが (上記四名にその女は含まれない) どうも激しく誤解されたような気がしたので これは胸にしまっとくべきかとも思ったが そういえば私は詩人を名乗っていたのだった こんなネタをほっといてはいけないと考え さてこれを詩にしてみましょうと 記憶の底を探ったら 穴があった あなたのご想像と違って 記憶に穴があったのではない (そりゃもちろん穴はあるがその穴ではない) あなたのご想像と違って 身体に穴があったのではない (そりゃもちろん穴はあるがその穴ではない) 両親のせいにしなくてはならないほど古い穴ではなかった (私はアダルト・チルドレンではない) まだ新鮮な血を吹き出すような新しい穴ではなかった (私はそんなに若くない) それは深いにしろごく小さな穴で 放っておくこともできたが どうしても埋めることができない 埋めることだけはどうしてもできない で かなしくなって大酒呑んで (これら事件の遠因であるその穴を開けた犯人はとうとうこの詩に出てこないまま) 冒頭に戻る 側にいることが当たり前だとおもってた 恋とかいうまえに、貴方はいつも横にいて 気持ちを伝えなくても幸せだった でも、知らぬ間に貴方は恋をして あの人の側にいるようになった 私はひとりでおいてきぼり 今から走っても遅い 貴方がいる癖 貴方がいないのに右に歩く 貴方がいないのにふたりぶんの紙を用意する 貴方がいないのにあの道を通る 貴方がいないのに 逢いたいというよりも 眠りたいのです あなたと ただ 体温を傍に感じつつ 植物の交流のように しづかに しづかに やわらかい布に享けとめられながら あなたの湿温にくるまれて そっと息をしとうございます 気づいている?きみは 「ぼくのこと 好き?」と 聞いたんじゃなくて 「ぼくのことが好きなんだね」 と言ったんだよ ちょっとむかつく くちびるをふさいでやる コーヒーカップの夢のなか あなたとわたしとグールグル。 つられてピエロもおおはしゃぎ 風船われたらゴームクズ。 4杯目 あなたの知らないこの場所で あなたを待ってる気分になって 会えるはずなどないけれど ふらり ふらり と しているのです あなたの知らないこの場所で 嘘をつかれた気分になって 約束なんかないけれど ふらり ふらり と しているのです 瞼の向こうに ふわ ふわり あなたを見つめて ふら ふらり 気持ちが ふわ ふわ 心が ふら ふら ふらり ふら ふら ふら ふらり ひといきごとにあなたの声と ひといきごとにあなたの笑顔 忘れるつもりで一人で来ても ふらり ふらり と しているのです あなたと こうして ふらり ふらり と しているのです 骨董屋さんで根付けを買った 三本足のベロ出したカエルの根付け 銘もないし中国もんのレプリカだって知ってるけど 気に入ったから買った どうせ携帯のストラップにするつもりなんだし 高いものじゃなくていい 本物じゃなくていい なんていう話をあのひととしたい うわっつらな話をあのひととしたい うわっつらなところに私はいる それとは別に うわっつらなところにあのひとがいる それとは別に 私はあのひとがとても好き でもそれは うわっつらな話じゃないから あのひとには言わない 笑えとあなたは言う 失敗をしでかしたり 怒られたりして 泣きそうになるわたしを叱り飛ばして あなたは笑えという ですがあなた、 あなたの安らかな笑みを見てもまだ わたしは笑わなければならないのでしょうか? 冷たい手がわたしを放してくれませんのよ あなた あなた、もう一度叱って下さい あなた… あなたからの手紙、 「。」が全部ミジンコで 「、」が全部ゾウリムシ だったよ どうでもいいから 早く会いたい T氏へ、椿咲く頃 今日は雪が降りました 久しぶりに着物に袖を通し ひろびさしにて庭を眺めております 貴方様はお元気でいらっしゃいますか 私は犬を飼いました 皇帝の名をつけました せめて貴方のために 犬の名を呼びたいのです 子犬はとても元気がよくて かわいらしいものです ねぇ、貴方 このこは私を見て、どう思っているのでしょう ひろびさしでひとり庭を眺めている私を見て このこはなにを思うのでしょうか そんなことを、ひがな一日考えております いまは一月で 明け方で さみしくて でも星はきれい あの白い星は あれは たぶんスピカだよ なんて天文部員らしく あなたに言ってみたりして それでも あまりロマンティックにならないのは なんでなんでございましょーか 吐息は もう白くて ほんとに冬 ってゆーか これは吐息というより むしろ溜息だし 一月は まぎれもなく冬だってば ああまったく この状況下で どうしてかくも おはなしが進んでくれないのか きっと お星さまのせいなのよう そういえばスピカは ほんとは春の星で しかもオトメの星なのですわ あたしおなかにおっきな傷があって 子宮外妊娠でね 卵巣もかたっぽなくなちゃってて でも結婚したらさ 子供ほしいじゃない? 好きな男の人のさ 子供 生んであげたいじゃない? ごめんね初めて会った晩に 変なこといって泣いちゃって 結婚する気ないの?なんて そんなこと聞かれたの初めてだし 仕事先で倒れていっぱい出血して 気がついたら病院のベッドで 母さんと父さんの顔が見えて ああ、何だ結局母さんと父さんに 助けてもらっちゃったなあ、なんて 一緒に暮らすのがいやでいやで あたし生まれた町を出たのに もう大丈夫、泣かないから 泣いてるけどじきに泣き止むから 送ってくれなくていいよ そこの駐車場まで 歩くから、歩きたいから おなかからなくなっちゃったのは きっと赤ん坊と卵巣だけじゃないんだよね それだけじゃこんなに大きな傷には ならなっかたんじゃないかと思うし 何かなくしてしまって お医者さんが取っちゃってて それがなんだかわからないから きっとこうやってお酒ばっかり 飲んじゃうんじゃないかって そんなこと思うの またあおうねって? うんいいよ、またあおうね あの飲み屋さんで? うんいいよ、また飲もうよ また一緒に唄なんかうたおうね 悲しい唄うたって泣いたりするかもしれないけど まあいいじゃん 朝焼けがとてもきれい 朝までお酒飲むのは珍しくないけどさ 誰かと一緒に朝焼けなんか見るのは すごく久しぶりな気がする 待ち続ける時間はいかにも長くて わたしは膝を抱く あなたは覚えているか あなたにはじめて出逢ったのは あれはもう 千年も前のこと 炭も白く消えた霜夜 狩衣のあなたは ひとり文机に向かっていた あなたの筆は 世界を塗り替えようとした あなたの目は 彼方にある星に挑んだ その凶眼に星は隠れた その筆圧に夜はきしんだ だからわたしはあなたに恋して かれこれ千年 待ち続けながら歌をつむぐ (安西均「新古今集断想」の藤原定家に。) あたいの庭においでよ 落ち葉がいっぱいで さくさくしほうだいだよ ざくざくでもいいよ だから あたいの庭においでよ ホットチョコも用意してるからさ あたいの庭においでよ 缶のクッキーもあるんだよ だから あたいの庭においでよ (おねがいだから) あたいの庭においでよ ただ 横を 通りたくて 生きてた 勝手に ジンクスがあった 錯覚だけが 救いだった どんな人だったのか 今だに わからない 人間は成長する 「恋せよ乙女」とは言えない。 「失恋せよ乙女」と言う。 もたれていい壁をみつけて、みつけたのに、なくす。 そりゃ、成長するわな。 嫌いです。 世界はすっかり 灰色です にび色に濁る 空のあいまから ねずみの雨が落ちてきます 日常は砂色に変わり ひろげた指のあいだから さらさらさらと流れてゆきます 鉄色の影法師が 落ち鮎のような愁いをひきずり 薄墨の町は 茶渋のような汚れをためこみ 世界は陰鬱な灰で 曇天の舌で テレビ放送終了後のノイズみたいで どこもかしこも 灰色です わたしがあのひとを見たので 見てしまったので いつも泣きたくなるのです 私は決して泣き虫でないのですが 貴方の笑顔を見ると いつも泣きたくなるのです それは控えめに ほろほろと涙を流すわけではありません 声が枯れるまで激しく泣き喚くわけでもありません ただ この場にいない別の私が泣きたくなっているなと感じるだけなのです 私でない別の誰かに振りまかれる笑顔は 何故こんなにも悲しいのでしょう あなたのいうことに あたしはいつも反抗しているけど あたしはなにがいやって あなたがそんなあたしを かなしそうな笑顔で 5センチメートルの距離でも ちきゅうのうらがわにでもいそうなくらい とおくから眺めているみたいな そんな態度をとるところが や。 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 スレッドを新規に作成したり、コメントを書き込むにはログインが必要です。
0.45sec. ver 050714.4.0 | スレッドニュース |