あらの匂いもわからない
この鼻だけは
人類最弱
くしゃみをしてもひとり

いむじん川を
逆流すると
悲しくてやりきれない

つきはただしく
いずまいをただし
　
　

とはいえど
シンカリオンを
かくす夜
サンタはサプライズ隠すのに必死で
ピエロを演じます
　

むかしむかし
サンタだったか
ピエロだったか
プレゼントとケーキアレルギー
　

カステラの紙に未練を残してる

どうしても紙に着いてくと言うのかい

カステラとミルクの婚姻　罪の味
　

ぬばたまの
よるにふりつむ
つもりなく

つごもりつもり
ふゆうさぎはね
　

十二月　輪廻を見送り　箸を買う
　

命が運び、宿命と出逢った。
　

ぬばたまの
ああ、ぬばたまの
愛していると叫びたい
　

ぬばたまの
夜に開くは
宝石たちの月
　

ぬばたまの
夜駆け抜けて
あなたに出逢い

私たちは
歓びに溶ける
　

ぬばたまの
夜ざむ月と
ブランコをこぐ
　

ぬばたまの
ぬばたまたるか
ぬばたまは

ぬばたまは
ぬばたまたるか
ぬばたまに
　

ぬばたまのよるしか　
いつだったかな
どこだったかな
メロディー
手探りで探し
　

ぬばたまの夜ももはや身に沁むことなくて

君の髪ぬばたまの黒は金に染めろ

何一つ新味はなくてぬばたまの闇
　

ぬばたまの
そんな言葉を
書きたいけれど
ぬばたまの
髪？
よる？
音読すると
しっくりこない
今年みたいです。
　

初出　web詩人会

おしまい

もろて引き裂く
鰤おこし
ちはやぶるかな
あらぶるかな

氷見に集まる
大漁旗

食卓は今日も
ゆたかです。

ゆやーん、ゆよーんとでも
発信されば
漂流する
ばかり

ゆやーんゆよーん
ゆやゆよん

寒いだろうな
なにかでけへんものだろうか
雨は降らないで欲しい
風はふかないでほしい

こけしって
子消し
じゃないよね
もしそうだったら
ないてしまう

お邪魔しました。
　

現在まとめ



あかさたな

もろて引き裂く
鰤おこし
ちはやぶるかな
あらぶるかな

大漁旗
　

チョコレートみたいな月と顎を上げ

十月の丸い屋根のうえに一番星

メリッサに願いをかけて幾月夜
　

葡萄酒をほせば骨も染まる夢のあと

片をつけ　たすき解く君の艶やかさ

ぽえざるの戦利品でて息をのむ
　

七夕や眼鏡を捨てて歩く姫

ウォッカは凍らして飲む星の夜

笹飾りベテルギウスよはよ爆ぜろ

#ウォッカ凍らすの二度目だったすまんウォッカ凍らしたの好きなのよ