ミトコンドリア系
たたたろろろろ

ふれていたいと思った

あなたの熱、ふくれあがる言葉、イメージ
あなたの脳細胞がつむぎだした、あなたのこたえ
こたえになるまえの言葉たち



    氾濫してゆくのが好きなの。
    見えるの。
    そして凝縮。濃縮。
    ひとしずくの毒に。わ、わ、
    溺れる。ユートピアなんて
    何処にもないから。
    せめてもの憂鬱と狂気が
    注入されたならばなんて幸せ



あなたの偉大なる意志を以って
複雑な、あるいは単純な回路を経て
あなたに最善と判断された言葉たちが
あなたに最善と判断されたかたちで
ここにあるという喜び

あたし、うたいたくなって
ああ、おどりたい





ふれてほしいと思った
思っちまいやがった、あたし

そして
あたしのなかのミトコンドリアは
右記の文書の『あなた』を『あたし』に置換しはじめる





自由詩 ミトコンドリア系 Copyright たたたろろろろ 2006-11-26 03:31:13
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