湖畔
たたたろろろろ



森を抜けて。ふたりで大好きな
ちょっとしたぬかるみに座っている。
湖がそこにあって。
おしりが少し、ぐちゃってなって、
説明のつかない気持ちよさ。

水面に映ったきみの顔ばかり見ている。
何度も、湖の上のきみと目が合う。
同じ気持ちでいるのか。


ぱぱらぷひゅーぴひゃーー急にロケット花火がぱひゅーひーーぱppぱらぽまだ午後四時くらぱぱーひyyゅーーー数人の男女の声とともにぱっぱpっぱあっふゆゅーーーーー・・・・・・
「ダブルデートって言葉、最近聞かないよね。」



小鳥の鳴き声。たぶん、小鳥。
細い声で歌う。
きみは水面につぎつぎと落ちる雨粒を数えている。
雨なんか降ってやしない。空は青い。
青いよ。


ぼくの手には、ぼくのじゃない体温。
ここちよい温もり。


赤いポットの中身。きみが出掛けにつくった、
ミルクティーを飲んで。
ふと、きみの髪。シャンプーの残り香のなかで、
ぼくはミルクティーを飲む。
きみがつくると、きまって甘くなるんだ。







自由詩 湖畔 Copyright たたたろろろろ 2006-11-23 19:42:17
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