笑顔が思い出される人々
砂木

私の知ってる人たちは
とても丁寧だった

お世話になってる人には
きちんとお礼をのべ 頭を下げて
すべての書類の指示を書き残してたり

そこで どうして泣きわめいてくれなかったのか
どうして逃げられなかったのか
いうのは簡単だけど
もうすでに 力つきていたのかな

逃げる力のない子は 抱えて非難しなければ
もう すでに動けない

三日後には死ぬという
末期癌の病人には 
三日前も そういってた
などと はったりをきかせて励ませても

お世話になりましたと
覚悟を決めた人に
ご自由にと なんでいえるものだろう

いじめたり いじめられたり
意識して 意識しないで
私は 繰り返してる

裁かれて 今があるのかもしれない
それでも まだ私は生きたい

まだ生きたいと願う人
ただ そうしよう
そうするしかないじゃないか


自由詩 笑顔が思い出される人々 Copyright 砂木 2006-11-22 07:13:16
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