果て無き空腹の果てに
不老産兄弟

夜も根津に三日三晩太り続け
国へ帰ることを決意した
氷点下の愛娘は午後を食い散らかし
ポツリポツリと降り注ぐ体毛に分け入ると
へその辺りになんと小さなほこらを作った

ぎゃーぎゃーわいわい
ぎゃーぎゃーわいわい
奥の院さまがおかんむりです
かんかんをめされてまする
おかんむりですぞい
おかんぬっ、うっ、むりですっ、ふっ

ご家族によろしくお伝えくだされ
冬があけられたらまた
背油を削ぎ落としにいらっしゃい
かわいいふきのとうが
ひょっこり。
膨らんだ胸の谷間


自由詩 果て無き空腹の果てに Copyright 不老産兄弟 2006-11-02 14:42:01
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