隣人の凶行
黒川排除 (oldsoup)

やがてそれは灰に変わる 知っていたからわざと取っておいた

みせびらかすなんてとんでもないことさ
その本も人形も報道向けにわざと配置しておいたんだよ

例えばそれを星に例えてみよう

星座のうちにも含まれない目立たない星が燃焼する
瞳の中に映り込む深い漆黒
太陽に巡らされた神話という名の血液
夢を見る事が許されるなら近付こうと思うだろう
あきれるほどの距離を除いては
思いなど既に神話の片隅に置いてあるんだよ

そうだ
尾を引く流星の実は集団である様がお前らなんだよ

エレベーターを降りたら太陽の光が眩しいなんて知らなかったんだ
ぼくらは接近しすぎていた 引力は運命と名を変え
ぼくからは理性を きみからは年齢を奪い去った

そして 粉々に 砕け散った

ぼくはそっときみの肩を抱いた きみはうんと言った
ぼくはそっときみの肩を抱いた きみはうんと言った気がしたんだ


自由詩 隣人の凶行 Copyright 黒川排除 (oldsoup) 2004-03-13 02:24:42
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