1 どん 語っ ℃ッ斗 土ん God ℃ッ斗、
ひえー )))) ひえー ))))
ことばの発生はきっと定かではないが、おそらくそれは人類誕生にまで遡らねばなるまい。
さてことばの発声によって「もの」や「かたち」、「人」や「さまざまな動物」たちが暗闇から現れると、さらに「掟」や「神話」といったカタチなきもの、また「場所」や「価値」、「位」といったものまで登場し、ことばを放つ者たちの世界はやがて密林を離れて都市/国家を築くまでに至った。
そこで言葉は、より多くの役立つ知識とされるべく粘土版に刻まれ、楔型の文字を残して火に焼かれ、半永久的な記録として大切に保管された。
これは「火」と「ことば」が人類を混沌から光の世界へ導いたと云ってよい。
2 文化とは何か?
ふつう無意味な動作や連鎖するしぐさ一般を「文化」とは呼ばない。しかし人が行なう類似した行動様式が特定の地域においてほぼ全域的に行なわれ、かつ長期にわたって継続されたとき、これらの現象を記録する者は「その出来事」に名をあたえるに違いなく、そうした出来事やムーブメント自体に名前が付与されたとき、はじめてそれらは「文化」として認知される。
3 文化のしくみ
「文化」として認知される以前の出来事やムーブメントは、きまって混沌のなかに存在する。秩序はつねに混沌との間に境界を持たねばならないが、「文化」として認知された出来事やムーブメントは、ある瞬間――突然に、穢れた世界から聖なる祭壇で執り行なわれる儀式によって清められる。
(分り易くいえば文学の場合、芥川賞/直木賞である)
記録される限り、混沌から秩序へと向かうダイナミックなプロセスのなかで行なわれる全ての活動全般が文化である。
既成の出来事やムーブメントは、もはや「文化」として重要な価値を持たない。それらは秩序と混沌との間に線引きされた境界の内側で微力を温存するのみで、真に価値のあるものは混沌から秩序へ向かうプロセスそのものである。
永遠に「秩序」にとって、混沌=禁忌である。
しかし秩序が混沌から生じたムーブメントを完全に封じ込めることは出来ない。なぜなら秩序は、周囲を混沌と呼ばれる密林にさらされ、そこに棲む獰猛な野獣やそのほか危険な生き物たち・・・・それらの外圧によって常に崩壊の危機を孕んでいるからである。全宇宙からの孤立もしくは内部崩壊、あるいは外圧の一斉攻撃によるパニック・・・・
4 文化のはたらき
総括すれば、秩序にとって混沌から外圧を弱めるはたらきが「文化」であるとも言える。それは闇雲に行なわれるのではなく、効果的かつ順番に規則正しく導かねばならない。