言葉は乱れ飛ぶ
窪ワタル

日本語は乱れている。はっきり云って許しがたいほど乱れている。私は、あのコンビにや、飯屋で使われるわけの分らない接客用語が嫌いである。

「千円からお預かりします。」の「から」は不要なのではないかしら?
また「千50円丁度お預かりします。」は明らかにおかしい。「預かる」からには返してくれなければ嘘である。「丁度」ならば「頂戴します。」か「頂きます」と云うのが正しい。「預かる」のは、お釣りがある場合であり、それも「から」預かる必要はない。

また、飯屋で「ラーメン定食になります。」と云われる度に、内心「いつ?」「もうなってるんじゃないの?」と突っ込んでしまう。これから「なる」なら「なってから」出せとおもうのは私だけでろうか?

言葉は変わるものである。ある言葉が、時と共に、意味や用法が変化させながら使われ続けるのは仕方がないことかもしれない。けれど、ある言葉を使う時、自分が発している言葉の意味を考えないで使っている人を見るのは、気分のいいものではない。


散文(批評随筆小説等) 言葉は乱れ飛ぶ Copyright 窪ワタル 2006-04-17 17:50:36
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