天気雨の狐よ
かぜきり

霹靂つづく
ひび割れのうつくし
触れず手になぞるのは悦楽ゆえ
木霊達いつぞなく墨色にてすすり泣きエコーす

すまないの言葉にも拍子を乗せて
治せばよろしの流し目にこころころげ
頷きは講釈へと
黙する頑なのパズルをくみ上げて傾き

高らかなれ咆哮よ
高らかなれ崩落よ

明日もどうせ晴れまいよ
くぐる雨に灯してあかりとす
龍を思う日々につづくのは


夜だけでないのだろうよ


自由詩 天気雨の狐よ Copyright かぜきり 2006-04-16 20:19:36
notebook Home 戻る  過去 未来