草 原
ふるる

                   ねえ、かけっこしようよ

                   だめだよ、僕は




              そよ吹く風



                                      息



                   

                         足はロケットみたいに重くて銀色

                素晴らしく計算しつくされた完璧な流線型のロケット
                打ち上げの噴煙は森のようにもうもうと空を覆ったが
                その煙の後先を知るものは一人もいない誰もが口を開
                けてロケットが空に突き刺さり続けていくのを眺めて
                いたのだった。それは美しくも悲しい眺めなので。 







                     ねえ、じゃあ、なにしてあそぶ?


自由詩  草 原 Copyright ふるる 2006-03-20 10:54:44
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