満月の夜にはね
クリ


           「私を愛するほど馬鹿だって
           知らなかったな」
           そう言ったっけ
           二人で眺めてもいいのかなって
           思いながら 歩く月夜

           満月の夜にはね
           大きな事件がね
           かなり起きるなんて
           誰かが言ってたよ
           ちょうどこんな
           やり切れない月夜

           「女の子の統計じゃね
           満月の夜にはね
           とても悲しいこと
           私に起きるんだ
           好きな人と
           一緒にいられないとか」

           最後の夜なんてないんだな
           信じてるんだ 帰ってくるさ
           月に向かって吠えてるわけじゃない
           君の胸は 硬く柔らかい

           欠けて消える月も
           も一度満ちてくる
           満月の夜にはね
           何かが起きるんだ
           今度はもっと
           はっきりした月夜

           言えない 消えない 見えない 想いが
           悲しい Lunacy 虚しい とても
           「気紛れ 気休めの キスじゃない ことは
           分かってるわよね また会えるわよね」

           二つのシルエット
           おぼろに溶けていく
           We'll meet again Soon
           on the full Moon night...


                                Kuri, Kipple : 1995.07.29(歌詞)


自由詩 満月の夜にはね Copyright クリ 2004-02-04 02:47:24
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