馬野幹の総理大臣への道 第一回答弁
馬野ミキ

とりあえず20年後か15年後ぐらいに総理大臣になろうと思う。
日本初の詩人兼総理大臣になる。
いま考えている公約としてはまず首相官邸をゼネコンとかでなく
日本全国の各市町村の腕利きの棟梁たちが集まって作る
しかもドカベンの弁慶高校のように何故か徒歩で首都に集まってくる
木造の釘とか使わない建築物を作る
木造なので官邸で仕事をしていたら鳥たちが飛んできたり巣を作ったり
蛙がばたばた歩いてきたり
カマキリが100匹孵化してるが俺は彼らに政治について学ぶ

自衛隊を廃止し
それらは世界のレスキュー隊として
世界で災害が起きたときにまじに一番に飛んでいく
昔の火消しの、め組みたいな いなせな
マジでその例えば地震の起きた国のレスキュー隊より早くその現地にいるので
海外の人たちはジャパニーズ忍者が助けに来たとか噂して感動している
その国の男たちもジャパニーズ忍者に負けまいと漢を目指す
どの国のプロフェッショナルなレスキュー隊の人たちもいやがるもっとも危険な仕事を
ジャパニーズ忍者たちは率先してこなす
なぜならわたしたちは神風だからだ
事故などにより国や世界の為に死んでしまった同胞がいたら
そういった仲間たちの名前を俺の体に刺青で彫る

どういう総理大臣になりたいかといえば、すぐ泣いちゃうような総理大臣になりたい
例えば国会中継で愛人問題について野党の論客に詰め寄られたら泣いちゃう、みたいな。
それをテレビで見ていたひきこもりの青年はもうなんか一国の総理大臣がTVで号泣しているのでひきこもっていられないだろうし
2ちゃんねるとかに
650、うわー馬野泣いてる(爆)国会中継みてみろwww
651、首相テラカワイス ( ‘∀‘)
となり、国会中継の視聴率が70%とかになったりして
それからというもの国民全員が国会中継に釘づけになり
若者たちはもう一度、この国をどうしたいのか、世界をどうしていこうかという議論をはじめだし
例えば自衛隊を廃止したので
じゃあ日本は戦争ということについてどう考えているんだ馬野!と
当時のアメリカの大統領に詰め寄られたりするので
でもたぶん俺たち日本人は元来、忍びの大和魂の神風のまったりとした和の礼の義のイカす集団だと思うので
本質的に、一神教だの世界制覇だのに興味がなくて
やっぱり戦争には参加しないけれど
例えばアメリカとイラクが戦争をしている場合
アメリカとイラクの大使館の前で配下の部下が毎日切腹をする
それは身を持って抗議してるってことで
俺たちはどっちが悪いかとかくだらないことを裁かないだろう
俺は国や世界の為に死んでいったそういった同胞の名前を一人ずつ体に刺青で彫る
俺が名前の刺青で真っ黒になって世界で一番黒人よりブラックホールより真っ黒になってしまったら
次に副総理大臣や幹事長や官房長官の体に刺青を彫っていく
国の執行部が全員、国や世界の為に死んでいった仲間たちの名前でいっぱいなのだ
それは世界中の政治家や権力者やローマ法王もダライラマもびびる和やかな忍びの神風の集団になるだろう
その時世界中が日本に感動する
世界中から日本にいっぱい人が来て、日本人のかっこよさについて学びたいとやってくる
その時に俺たちはカメラを持って眼鏡をかけておどおどしてはいけない
忍びの神風の大和のまったりとした萌えの礼の義を茶の作法のようなものを静かに提示しなければならない
何故なら愛国心が行き着く理想とは、
敵国のもっとも弱い者たちを自分のたちの国のもっとも弱い者たちを守るのと同じように守ることだからだ。

あとは毎日朝昼晩5分間「首相の時間」とかいってTVに出て
国民のみんなに「元気ですかー、インフルエンザに気をつけてくださーい」と言ったり
トリビアのようなものを報告したり
どこどこの企業の会長が俺に賄賂を渡そうとしたので号泣しながら往復ビンタした時のビデオをみせたり
たまに世界をどうしたいかということを詩の朗読したりしたい。

あとはODAとかじゃなくて仁義でやりたい。
そこに貧しく子供飢える国があらば
まず調印とか協定とか誓約書とか開発援助とかじゃなくて仁義で。
どこどこというアフリカの国がいま飢餓と流行の病気で困ってて、
仁義で900億円分の紙おむつとたべものと予防接種が必要だから
ちょっと今月男子は煙草二箱節約して女子は化粧品一つ買うふりをして我慢して協力したってごせーや、
と「首相の時間」の時に言えば日本の国民のみんなは納得してくれるんじゃないだろうか
そういうすばらしい感じを日本のみんなは持っていると思う
みんな本当はどうにか何かを出来る力がいっぱいあるけれど、
それを一体どうしたらいいのか分からないだけだと思うからだ。
こういうことを20年か15年ぐらいかけてすこしずつ誰もがわかるように説明していけたらなと思う。


以上、第一回答弁でした。





未詩・独白 馬野幹の総理大臣への道 第一回答弁 Copyright 馬野ミキ 2006-02-18 20:46:48
notebook Home 戻る  過去 未来