藍子
ふるる

      藍子は
         あげは蝶 の髪留め

      大切にしている

 花模様のスカートからあらわれたのは 
      淡い足

 半分開いた口で 飴 を舐めた
 雨のかかる朝日に寄りかかって
  (あした)のことを話す
     溢れるように
       笑う。

    「あたしはあした・・・・」
     と藍子が言うと

 (あした)が胸を ときめかせ
      藍子の言葉をまって


      藍子は
         あげは蝶 の髪留め

      大切にしている

 花模様のスカートからあらわれたのは 
      淡い足

 半分開いた口で 

    うたを歌った
    藍いろのうた

          ・・・・あしたはあいいろ

          あいいろのあした・・・・

          ・・・・あめはあしたに

          いっちゃった・・・・・・



自由詩        藍子 Copyright ふるる 2006-01-30 15:54:06
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****印象詩っぽい*****