隣にいるかもね
こめ

自動販売機の前に立って

財布に入っていた小銭に

手をつけて

暖かいコーヒーを買って

それを飲みながら

またこの冬の道を

歩いていた

暇人は行くあてもなく

ただアスファルトの道路を歩き

満天の星の見上げて

流れ星をさがしていた

道路には車も何も通っていない

ちかくにも誰もいない

ぼくの鼓動だけが

あたりに響いているだけ

訳もなくジャンプして

流れ星を掴もうとしていた

24時間ずっとさまよい続けて

ぼくな何も手に入れられないまま

少し残っていた

ぬるくなったコーヒーを

一気に飲み干した

飲み終えて吐いた息は

純白色だった

もう最終バスはとうにいってしまた

心傷め

訳もなくぼくは旅の真っ最中

手に入れたモノはまだない

でも手放したモノも無い

ぼくは今の君町に居るかもしれない

ほらすぐ隣にいるかもね


自由詩 隣にいるかもね Copyright こめ 2006-01-22 10:35:58
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