星よりも遠く
青色銀河団

夏のたかまりのなかで聴いた
あなたの魂の音は
秋のめざめのように
とても澄んでいた
世界のいちばん深いところで
ゆるされてる
そういう色を
していた

草色のゆめのなかに消えるために今朝も
東京のゆめのなかで消えてゆく
過去はゆめのくりかえしなのですから
くりかえしくりかえし
白いユリはぽとりとおちるのです
おちるユリがみるゆめの
白い砂にゆびを
埋めてゆくゆめ

その白い砂は
噴水のように
その白い砂は
噴水のように


星よりも遠く
消えゆく光が
いまでもむしょうに
恋しいのです



未詩・独白 星よりも遠く Copyright 青色銀河団 2006-01-10 00:14:46
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