弟
たもつ
鬼のいない鬼ごっこを
弟と久しぶりにした
記憶の中ではまだ
幼いはずだった足音が
いつの間にか大きくなっていて
少し誇らしげだった
何も追いかける必要など無かったのに
大勢の人の間をすり抜け
どこまでも
逃げて行ける気がした
自由詩
弟
Copyright
たもつ
2005-12-19 22:53:39
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