四月の生徒
簑田伶子

リコーダーの空は
ドナドナを歌いだしそうに 不安
ランドセルは束ねられていた
赤く



赤い文字盤をみている
 チャイム
太宰治は、を主語にして
話をしたことがあったかもしれない



男・話は飛躍する
デジカメの画素数についてきいたら
ニュートンまで話が飛んだ
ニュートンの林檎が食べたい・その他



林檎でお手玉できるか
ととなりの男が言う/フォークを使う
ゆきずり、というのだろうか
四月 初めてのラブレターは捨てた



カラスが喪に服すのは四月
頭蓋骨ゆらす 記憶は、清潔
口の かたちを思い出せない
あの人の 私のことをかわいそうだと言った



二度と逢えない人のことを考えるのは
二度と逢えないからだ
      (よくできました はなまる)
さようなら が 正答だった





自由詩 四月の生徒 Copyright 簑田伶子 2005-12-16 11:39:17縦
notebook Home 戻る  過去 未来