収縮
チアーヌ

信じていたものが
違っていたとき
ぎゅっと身が縮む

寒さに震えながら
両手で缶コーヒーを
強く強く握り締めたりする

あきれるほどにぎやかなパチンコ屋に入って
無感動に札を穴に入れ続けたりする

小さな後悔で
大きな後悔を
埋めたいのだ

そんなことはできやしないのに

大きな声で泣きたいけれど
それさえも縮んでしまって
何も出てこない

大きな後悔は
小さな体の中に
身を縮めて

わたしを容量オーバーにする



自由詩 収縮 Copyright チアーヌ 2005-12-04 20:59:56
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