泡に燈したあかりのいろは
かぜきり

光を灯すために
闇を撒き
         ただ、己の手をかざすはせずに
         悲しみをくずして笑うは廃墟よりもろく
闇を撒くために
光を灯し
         旋律、よもやうたごえは既に意図をくぐり
         くくりつけた問いはわらわらと身をしばる
闇を灯すために
闇を撒き
         韜晦、しへんのひまつを如雨露に集め
         点った蝋へひそかにそそぐ
闇を撒くために
光を撒く
         うちに欠片ありて蠢き、ほのか、にゆたか、に
         朽ちる、ひとにて散々なる
         こえは、    
         ひとこと此処に在り・・












自由詩 泡に燈したあかりのいろは Copyright かぜきり 2005-12-02 22:01:49
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定点観憶測「驕り」