泡に燈したあかりのいろは
かぜきり
光を灯すために
闇を撒き
ただ、己の手をかざすはせずに
悲しみをくずして笑うは廃墟よりもろく
闇を撒くために
光を灯し
旋律、よもやうたごえは既に意図をくぐり
くくりつけた問いはわらわらと身をしばる
闇を灯すために
闇を撒き
韜晦、しへんのひまつを如雨露に集め
点った蝋へひそかにそそぐ
闇を撒くために
光を撒く
うちに欠片ありて蠢き、ほのか、にゆたか、に
朽ちる、ひとにて散々なる
こえは、
ひとこと此処に在り・・
この文書は以下の文書グループに登録されています。
定点観憶測「驕り」