ぴこん(点燈)
かぜきり

てんつ
くてん
・・・
・・・
またた
き つ
まづき  
・・・
たびたび
ともる

とどかなかった
こえたちが
ふりつもるわななきにてんず

すって
はいて
また
すいこむよう

いままたこうしんされゆく
いななきのほうしん
とて
とて

ふれて
とぎれて
ありふれて

だれにもとどかずに
しんしんとかくさんの

ちかちかはばたき
うかべともがき

こげつき
ただれて

とじて
ふさいで
ききいるようの
せいじゃくのなみまかくれて

ふきだまりゆく
てきすとのむれむれ むれむ


あいだながれおちることなく
からだあぶれてきゆるように
ことばひるがえるまえに
ことばうらがえしながら

にぎる のはてではなく
にぎるのは てではなく
しと しとと
おちつくごうおん
わん
てんぽ

ぎら
つくひのもとで
かげのできないおのれをなげかずに

そよかぜのなか
くしゃみをとどろかし

そして
流される
変換された
ひすとりか


えがきたもう


つばさなきとりどりの いろはてた さえずり


自由詩 ぴこん(点燈) Copyright かぜきり 2005-11-25 16:00:00
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