つきのねのあじ
かぜきり

ものくろの
ばくが
ひとり
つきのね


はんでいる

口吻は
たゆまず

うごいている

わたしはそれを
みつめながら

しゃざいの ことば

くちにする

あなたのからだの
いろは  おちて
 しまいましたね

あなたがわたしの
ところへ
くるように
なってから

すみませぬ

ちかごろ
うつして
いないのです

あなたにはおとのない
まくらなかいいを
あたえてばかり

まことに
すみませぬ

ばくは
まなこを
きろり
きろり

まわしつつ

いそがしげに
つきのね

はむ

つづけている









自由詩 つきのねのあじ Copyright かぜきり 2005-10-12 15:57:20
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