脚の間
チアーヌ

大きな顔が地面にめり込んで
裸の女の人を見ている
なめらかな肌に形の良いおっぱい
大きな顔が片目を閉じて
片目を開いている
その近くには大きな花瓶があって
直径4メートルくらいの花が一輪
ドーベルマン犬が花に寄り添う
夜になると三日月が燦々と
裸の女の人は芝生の上でゴロリ
ねえわたし怖いものなんか何も無いのよ
好きなようにしてちょうだい?
そのすぐ傍らで
市松人形を抱いたおばあさんがにこにこしながら
50センチくらいのキノコに埋もれている
きれいね
きれいね
空はピンク色
奥まで覗いてね
一体何が見える?


自由詩 脚の間 Copyright チアーヌ 2005-09-26 10:43:56
notebook Home 戻る  過去 未来