かたおもい
銀猫
ほんのり
ほんのり
片思い
恋の悩みと語るには
あまりに未成熟
きみの手紙の「ふ」の字から
微笑む顔を想像し
眠い眠いを繰り返す真昼には
淡く寝顔を思ってみる
ほんのり
ほんのり
片思い
ころんと滑る
蓮の葉の
朝露のごと
ひとつぶ
こころに転がって
翠に染みず
ころころ
ほんのり
ほんのり
自由詩
かたおもい
Copyright
銀猫
2005-08-02 20:40:19