愛のポーション
銀猫


不覚にも

こころときめき

きみの一挙手一投足に

いちいち振り向くこの僕



恋なんぞ

有り余っているのに



何故またこんな

浮かばれぬ思いを

選んでいるのだろう



まこと不可思議な

節操の無い感受性に

しばらく手を焼くことだろう



もうとっくに恋愛初心者ではないから

余計にタチが悪く



あとの残りアイテムは

「ただ愛すること」のポーション




攻撃の刃も

身を守る楯も



もうないんだ










自由詩 愛のポーション Copyright 銀猫 2005-08-01 19:24:19
notebook Home 戻る  過去 未来