花火の花びら
ベンジャミン

少し湿った空気のせいにして
ずっと見つめていられない

まばたきするのと同じ一瞬で
咲いては散る火の花は
たくさんの星を集めたように
火薬の匂いをひいて流れてゆく

ほら
星が夜空に焼きついてるよと

呟きながら
指をさして笑っている君の
瞳の中にはキラキラと

まだその花びらが
音もなく舞っているね

    


自由詩 花火の花びら Copyright ベンジャミン 2005-07-26 23:40:11
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