青色銀河団

またきたね、匂う夏が、
むせかえる、草叢のにおいのなかで、
ぼくらは、呼吸をする

過剰な、色彩の、
この、感情の、渦に、巻かれ、
色をもたない、ぼくらは、
草色に、染められてく

てのひらの汗で湿った、
ちいさな紙片に、
さびしき文字を、
書きつらねると、

まぶたの裏側で、
見知らぬ、景色が、
ぼやける


未詩・独白Copyright 青色銀河団 2005-07-11 00:09:15
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