午後
大覚アキラ

音もなく飛んでいく飛行機見送りながら
君と二人、屋上で煙草吸った午後。
曇り空には一筋の飛行機雲さえ残らず、
君の吐き出す煙だけが
ぼんやりとした一筋の軌跡を宙に描き、
それを眺めておれと君は
意味もなく笑いあった。

そんな、
午後だった。





自由詩 午後 Copyright 大覚アキラ 2005-07-08 10:53:15
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