催眠サブウェイ
大覚アキラ

地下鉄の窓から見上げる
ホームの蛍光灯
チラつく光線に浮かび上がる
揺れながら滲む影
たまらなく不安にさせる構図
今日が何曜日だとか
今が何時だとか
ここが何処だとか
おれが誰だとか
そういうの全部吸い取られて
終点に着く頃には
空っぽになったおれが
一人でポツンといるのかも
しれない






自由詩 催眠サブウェイ Copyright 大覚アキラ 2005-06-30 11:51:52
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