饒舌な六月
umineko

六月は私を
饒舌にする

こちらにおいでと
手招きする から

とむらわなくてはいけません

あやうく
道路の真ん中に
立っているから自分で怖い

輪郭だけが強くなり
私もいつか
空っぽになる

忘れて
忘れて
忘れ去ったその先に

透明な声を聞く


そこに
いたんだ
 
 
 

 


自由詩 饒舌な六月 Copyright umineko 2005-06-22 16:35:33
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