流刑
岡部淳太郎

いまここに
流されて たどりついた
なんの咎なのかも知らされず
この生の失敗の成れの果てのように
流されて
打ち上げられて
それでも息をして
すべてを自らと無関係な物語のように眺めていた

この刑の執行人のことは
誰にも知られていない
ただ自然だけが
他人の目で私を眺めていた


(2024年11月9日 PM8:26)


自由詩 流刑 Copyright 岡部淳太郎 2024-11-10 14:44:34
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