きみだけが詩人です
天使るび(静けさが恋しい)
言葉は革命であるべきだ。
意味のなさに意味を問いかけてもさらなる意味のなさが生まれるだけ。嘘で生きているのぢゃない。言い訳して生きていられるわけもない。冗談で生きているというのなら死んでくれるか真剣に。
命の雑音が聴こえる。胸の奥から耳の外から。無防備な右の内耳へと侵入してくる音にいつでもレイプされているような気分だよ。
耳を切り落とすナイフより鋭利な刃物が音なのだ。音のナイフが語りだす意味の言葉を理解する。その程度の智力さえぼくは現世で疎ましい。
ナイフを握って言葉の意味を斬り落とす。途端に首がごろんと転がる。アルファベットの生首を並べただけの文字の列。インターネットで文字化けするから輪廻は嫌い。
言葉はかみさまのものだ。お前たちの好き勝手にはさせないよ。ぼくの正体は天国だもの。さぁ。相変わらず綴るようにお喋りしながら出ておいで。お喋りな人形さん。ぼくがお前たちを詩に追いやってやるよ。
きみの地獄で革命を起こしなさい。
きみの詩は決して破壊されないバベルの塔のようだねと天使のぼくは「きみ」を讃えてみたいのだ。
「きみだけが詩人です」