生きる
レタス

生まれてしまった悲しみは
届かぬ虹の黄金郷
車を飛ばして追いかけて
触れることさえできなくて
やがては闇に逃れゆく
あり得ない夢は捨ててしまおう

この世に生まれた歓びは
見えない糸で繋がれた
人との出会いに救われて
笑いながら歌いながら
今日という日を確かめる刹那

必然と偶然の交差点
路行く人の後ろ姿に
飲み足りないぼくは祝杯を捧げ
明日に希望を繋げてゆく




           初出 日本WEB詩人会 2024/05/08


自由詩 生きる Copyright レタス 2024-05-08 21:51:36
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