連休明けの重力
本田憲嵩

からだが重力のように重い、
GW明けの初日の勤務(火曜日)、に、
夜型になりかけた、鈍い体内時計を引きずるように、
その朝の空はナマリ色にくもり、冷たい灰色の雨がきわめて憂鬱に降りしきる、
それでも身体のエンジンを無理やりに回そうとして、
その気持ちでなんども回してゆく、
ああ、なんともくるしいこの午前中!
しかし、これぞまさしく連休明けのソコぢから、
あるいは、ただひたすらに作業に専念してゆく、
ことだけをかんがえている、
いつもどおりの、
火曜日の無心、
で、乗り越えようとする、
そうして漸くの、おにぎりとタマゴサンドで、昼食をすませて、
ふたたびに取り掛かる、
午後からの作業、
すこしばかりの眠気を経たのちに、
どうにか湧いてくる、
灰色の空が、金色に透かされて、ほのかに光りはじめる、
漸くの、
昼さがりの活力、
定時ちかくには、もうすっかりと体内が、
太陽型、
に、なっている、
ああ、連休明けの初日の勤務日、



自由詩 連休明けの重力 Copyright 本田憲嵩 2024-05-08 21:46:37
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