鶴瓶の家族に完敗「小シナリオ」
アラガイs


ワゴン車の室内(扉は開いている)

ディレクター
「鶴瓶さん、鶴瓶さん、今日はとびこみという設定で、ゲストは秘密にしておきますので、よろしく、」
鶴瓶
「誰や?」
ディレクター
「だから、会って驚く!ということで‥‥」
鶴瓶
「わかった。ほな、行こか‥」

とある公園の空き地
‥‥スタッフと鶴瓶が歩いている

鶴瓶
「誰やろうな、誰もおらへん‥」

辺りをきょろきょろと見廻しながら歩いていると、
、公園のベンチの脇で痩せた麦わら帽子の男性がマスクをして草むしりをしていた。男は中年に見えた。

鶴瓶
「すんまへん、あのう、この辺りに誰か、、? ! ちょっ、ちょっと待って、、」
逃げようと後ずさりする男の袖を鶴瓶は強引に引っ張る


「なんですか?何をしはるんですか!」
男は怪訝な表情をして離れようと抵抗している

鶴瓶
「こんにちわ。あのう、鶴瓶と申します。いまNHKの番組で「鶴瓶の家族に乾杯」という番組でこちらのほうにロケで来とりますんやけど、、知っておられますか、いまね、、」

「ああ、あの番組は嫌いや、」
鶴瓶
相手の顔を覗きこむように、

鶴瓶
?「  、なんでですの?、」

「図々しいやろ、あの男が、、」

男はクスっと下を向いて、笑い顔
鶴瓶はさらに男に近寄り袖を引っ張りながら覗きこむ

鶴瓶
「!、まてよ、ちょっと待てよ、、あんた誰かによう似とるな、‥」

鶴瓶しつこく食い下がる
そして強引に麦わら帽子を取ってしまう

スタッフの笑い声、二人もにやにやと笑いあう

鶴瓶
「あら!おまえ、なんで、ここにおるんや!」

「あんたこそ、なんでここにおるん、」
鶴瓶
「仕事や、仕事、NHKの、、」

「知らんわ、、ほな、さいなら、」
鶴瓶
「ちょっ、ちょっと待て、なんでここにおるんや、言うて、、」
男「あんたこそ、なんでおるん、」
鶴瓶
「仕事や、仕事、NHKの‥」

「知らん、ほな、さいなら、」
鶴瓶
「待て、ちょっと待て言うとるやろ、なんでここにおるんや、」
男「知らんわ、あんたこそなんでここにおるん、」
鶴瓶
「仕事や、仕事、ちょ、もうええわ、なんや、もう~」

鶴瓶男の肩を軽く叩く、それから二人が笑いあう

公園の景色にスタッフの姿がカメラに入り込む

鶴瓶
「ということで、本日のゲストは明石家さんまさんで~す。 けどな、ほんまになんでここにおるんや、なんか怪しげな男やな~と」
さんま
ここでアドリブが入る「明石家で~す。‥暑い!お茶やお茶  ‥‥‥‥ 」
「あんたこそなんでここに来はったん、」
鶴瓶
「なんで、言うて仕事や、車や、あそこにあるやろ、ほんま、びっくりしたで~いきなり、嫌いや言うて、」
さんま
「それでなんの仕事でっか、」
鶴瓶
「? 家族や、番組の、レギュラーのゲストや、」?

鶴瓶
「もうええわ‥」
二人して笑う
           終わり






散文(批評随筆小説等) 鶴瓶の家族に完敗「小シナリオ」 Copyright アラガイs 2023-09-07 22:58:19
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