タクシー運転手と定食屋のおやじが世界を動かしている─アラガイsさまへ─
室町

アラガイsさま
お読み下さりありがとうございます。※1 ※2
ほとんどの事柄についてはわたしなりの反論もありますがここはそういう場ではないので
おっしゃったことをよく噛み締めてアラガイsさまの考えを取り入れていきたいと思います。
ただ重要なことを最後におっしゃっていたのでそのことについてひとつだけ。

   将来のことを考えれば毎日を不信感や不安のなかで暮らしているのが精一杯です。
   とても他所の国のことなど考えている余裕はない。

これはわたしもそうです。多くの日本人にとって普遍的な真実であると思います。
ただこの大事な生活が巨大な国際政治によってかんたんに踏み潰されることもまた歴史的事実です。
でもアリやミツバチのようにあわただしく生活に追われている者こそがまた正しい国際的な
立ち位置をとることができるのだと信じています。
アラガイsさまは
今世界を動かしているのは誰だと思います? タクシー運転手と定食屋のおやじですよ?
ジョークではなく目下の事実を話しているのです。
プーチンはソ連邦崩壊後タクシー運転手をしていました。そのプーチンが仕事の合間に通っていた
食堂のおやじがウクライナ正規軍30万をほぼ壊滅させてしまった傭兵軍団ワグネルの総帥
エフゴニー・プリゴジンです。
つまりことが起きるまでタクシー運転手とその親友の定食屋のおやじは世界をその庶民の立ち位置からじっと
観察していたのです。
だからこそ彼らはなにが正しく何が悪であるかその立ち位置から判断して行動できたのです。そして
ロシア国民の89%という圧倒的な支持をえているのです。
(名も無い男が二人突然その人徳だけで多くの賛同者を集めて傭兵軍団をつくったりプーチンのように
大統領に登り詰めるのは日本や米国ではありえないでしょうがスラブ民族の熱い血を知るものにはいかにも
ロシアらしいと思うでしょうね。チャイコフスキーのあの熱い音楽の世界です)
このような二人に対して欧米が束になっても敵わないのは当然しょう。戦争前まで米国のポチのように
忠実だったサウジアラビアまでがなぜロシアに寝返ったか。ロシアが侵略国でないとわかったからです。
恫喝と威嚇によって世界を蹂躙してきた欧米の世界はもう終わりです。
イエール大学やケンブリッジ大学などを出たインテリが束になっても敵わない。そういう庶民大衆の世界観にもとづく
世の中がやってくるかもしれません。わたしが求める理想的な社会です。


※1
日本詩人会が核戦争犯罪に加担していることを非難する
https://po-m.com/forum/showdoc.php?did=378218
※2
御本人の了解もなく今回もまた公開コメントにしてしまい申し訳ございません。
迷いましたがちょっと公開したほうがいいのじゃないかなと思いました。




散文(批評随筆小説等) タクシー運転手と定食屋のおやじが世界を動かしている─アラガイsさまへ─ Copyright 室町 2023-07-19 06:34:17
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