花火
由比良 倖

忘れたい思い出ばかりが歩いてる花火が割れたみたいな視界



苦しくて誰も嫌いになれなくて休む暇なく割れる星たち



生きている、街の光は永遠までの道のりを立ち尽くしたまま



全て、月も地球も太陽も隠しごとしながら惹かれ合ってる



毎日を真っ赤な糸でつなぎ止め、ひとりで生きる努力をしてる


短歌 花火 Copyright 由比良 倖 2023-06-29 22:16:44
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