あの頃も 今も
soft_machine

わたし しばらく 営業なんかしてて
むかしと、過去と
連絡できなくなっちゃって
見失っていたから
もっと必死になってた
何が要るのかも 分らないまま

だから 今も あの頃と ちっとも変わらない
あなたを見ていたら
メールも 写真も なんか
ぜんぶ もう、いいやって
消したの 消させて下さいって
祈って ねむって
机の下なら 大丈夫かなって
どこまで まるく なれるのか
からだを いっぱい くっつけたまま
そして そのまま
わたしと あなたが
すっかり むかしのままで
再会するとしたら、やっぱり
あの部活前の 部室かなって

放課後が 待ちどおしかった頃の
授業中 すごく じれったかった頃の
台詞覚えが どんなに苦手だって
頑張れた頃の わたしに
西陽ばっかり たくさん当たって
これは みんなも
照らしてたんだなぁ って
暖めて くれてたんだなぁ って

あの頃も 今も
苦しいくらい また 好きになっちゃったよ
言っちゃって もう 絶望だ





散文(批評随筆小説等) あの頃も 今も Copyright soft_machine 2023-05-28 18:48:22
notebook Home 戻る  過去 未来