重み
ヤギ

黒い靴
黒いジャケット
白い空の下

振り向けば


眺めていた
胸の洞
無いところに
無いものが入り込んで

仰ぎ見れば


砂山を築いて
そこに棒を刺し
交代に砂を掻いて
棒が倒れる

振り返らずに


吹かれて
転がれば
消えてしまう
微かな重み

足音の残像を




自由詩 重み Copyright ヤギ 2005-05-08 21:04:11
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