干からび抜いた{ルビ駱駝=らくだ}の骸骨
桃源郷から狙い澄まし
放った矢の数十と二本
駆ける羽音は雹の落雷
蝶食う鳥を焼き残し
劈く轟音無色透明
阿吽の痺れは醒めて婚せず
一毫{ルビ櫓= ....
すき
きらい
すき
きらい
うみ
からい
こーひー
にがい
すみ
ひらい
まち
くろい
ぱすた
からめて
きみ
うまい
にこり
おはぐろ
きみ
こわい
ぼく
 ....
遠き日の記憶に濡れし花鳥画に
火の粉降り染む花明かり
{ルビ花花=かか}千片の闇の間に
{ルビ花柄=かへい}震わす蝶模様
{ルビ花筵=はなむしろ}挿す{ルビ簪=かんざし}は
唯皓皓と花崗岩
 ....
黒い靴
黒いジャケット
白い空の下

振り向けば


眺めていた
胸の洞
無いところに
無いものが入り込んで

仰ぎ見れば


砂山を築いて
そこに棒を刺し
交代に砂 ....
チョークの淵を遊ぶ子
意味のない歌を歌う
それはそれは怖ろしい歌

それは 怖ろしい歌


ひとつだけ覚えている言葉

「真昼の月を描きなさい
力は要りません
知恵も要りません
 ....
胎内のように温い日
洗濯に適した風
入学式は早まりも遅れもせず
集合写真は正面から撮影され
ただ
「おめでとう」も「ありがとう」も使われなかった


一年生がクレヨンで絵を描かされるの ....
湖色したアイスクリイムを舐めた舌
彗星の下 差し出し
知覚というよりも受信
送信というよりも狂信


歳を経た自分への遺言状
枯葉竜巻に投げ込む
落ちる
それは朽ちるか


宅 ....
拾った割り箸で小さな十字架を作り
夏を越えられなかったクワガタの墓標とした

「もっとささなきゃダメだって。十字かって死んだ人つらぬいてるんだぜ。」
「こわいよ。そんなのできないよ。」
「い ....
明け方は2%のおさとうと君の寝息でできている青


これから一緒に食べる朝食は今までで一番美味しい予感


夜明けにふと起きてまた眠る前に君が言ったおはようございます


この黎明だ ....
大声で楽しい歌を歌い続ける刑 いつしか歌は終わる

背向いたものを背中に知覚し 崩れ行く半分ともう半分

綺麗な方が綺麗だから 綺麗と呼んで身を預けるぬらりひょん

「かわいそう かわいそ ....
靴下をおもしろ雑貨と言い張りて まとめ売りする君がおもしろ


そんな歌浮かべた後に発見す 本、ネクタイもみんなおもしろ


この街はそんな何でもおもしろか なんのことやの 訳分からんわ
 ....
「見てごらん あれが翼とかパリのヒト科だ」

爺さんはいつも洒落ばかり
だいたいオシャレな人だったし
どんな人生送ってきたのか
結局聞かなかったけど
冗談みたいに生き抜いたって
そんな素 ....
その先を君が見たいと言い出して
忘れてくれろ
僕の真夜中

真夜中を捕まえたいと伸ばした手
握ったまんま
{ルビ開=ひら}けないよ

あけないでこの夜いつか終わってしまう
全て光に
 ....


こころ
ころころ
ねずみのあなへ
ぺたぺたついた
うさぎもち
つきにならべて
おひとつどうぞ
さるかにころん
ひとやすみ



あしたわたそか
わたしかあしか
 ....
何とたやすく心地よい呼吸
意識しなくてもなされる呼吸


骨についているのはしっかりとしたたんぱく質
たんぱく質が呼吸している


拾ってあげて
まだ土には早い


生きている ....
クレーターの端っこで
眺めていたのは地球だった
あそこに僕の体験の全部がパッケージングされている


傍らにはエジソンが立っていた


(こんにちは)

の形に口を動かした どうせ ....
それが何だろうとは考えなかった
例えば自分の乗っている飛行機が墜落するとき
墜落という現象について考えないのと同じように

*****

そこに行こうとしたのではなく
他にどこへ行けばい ....
アルマジロ 板東英二の主食なり 一部の地域で薬とされる


山小屋で飲み水代わりになろうかと結露吸い込む 友の思い出


春雨に河童の類を取り出して にこりと羽織った初恋の人


泣 ....
遠いクラクション
電燈が灯り
見下ろす街
二人連なった街
沈黙



旋回する鳶
夕照に染まり美しく
約束は避けられ
日常を語る
それもまた沈黙



群れ飛ぶ烏
煙 ....
風に

 とばされて

      ビニール袋と

                     くるり

                                 くるり

 ....
・主人公                  

 手品が得意 名は呼ばれない

・恋人                   
 
 四六時中怒っている

・停留所でバスを待っている人  ....
毎夜
アクセルを踏んでいる
速すぎるのだが
ブレーキのかけ方が分からない
何が加速しているのかも























 ....
雪のないアスファルト踏む嬉しさに駆け出して跳躍 春が好き


こりこりと先のほうから順番にリズムとられる 竹の子が好き


{ルビ冷酒=ひやざけ}と桜とおにぎりがあればふわりと楽しい 御花 ....
もしも生まれ変われたら
ダンサーになりたい
バレエ タップダンス 日本舞踊 何でもいい
そしてダンスで伝えたい

文字でもなく声でもなく
沈黙でも接触でもなく

ひとつの誤解もなく
 ....
有相無相に蹴っ飛ばされて
ひっくり返った夜の街
見上げる視界は新鮮で
意外と綺麗な古街灯


浮かれて呷った{ルビ毒薬=どくぐすり}
選んだオレの生き方だろと
冷めた顔していい気に嘔吐 ....
わっはっはっはっは ぎゃっはっはっは
笑っとけ
辛い事思い出しても仕方がない


悔しくて 苦しくて 辛くて 仕方がない?
誰も味方してくれないし 死んで償わなきゃならない?
あー、それ ....
ベランダがコツコツ鳴るのでカーテンを開けると隕石だった
無愛想に会釈し、顎(多分)で地面を指す
彼の意図を汲み頷くと
彼も頷き返し
ひとつ息をついて飛び降りた
僕は「金金金」と祈った
彼は ....
難病の子抱き締める親の写真 綺麗と魅入る我は何者


藻掻いても呼吸できず溺没 気がつけば唯安全な日常


五本指靴下くれた人想い 五本指靴下履いて脱ぐ


舗装された道路覆われた足 ....
どんなときだって音楽
音楽だけは支え続ける


ヘッドフォンなくても音楽
いつも頭の中で流れてる


今未来
底のない谷へ落ち続けて壊れそうな気分のときにも音楽
音楽だけがその恐怖 ....
春風 二人飛び込みながら
微笑と予想外の提案


「約束は飛行機雲の日曜日」


500円硬貨 腕時計 合言葉 揃えて
共作共演の時間差外出
街路樹 信号無視 街ごとのジャメビュ
 ....
ヤギ(111)
タイトル カテゴリ Point 日付
疾雷自由詩1*05/5/19 4:07
はなうらない自由詩3*05/5/18 19:35
花告げ人自由詩3*05/5/13 19:36
重み自由詩2*05/5/8 21:04
過ぎて行く自由詩6*05/5/6 18:27
入学式自由詩3*05/5/3 12:08
山霊自由詩1*05/5/1 9:55
十字架自由詩2*05/4/30 18:05
ブルー短歌4*05/4/29 6:27
サディスティックワールド短歌0*05/4/28 18:03
くつした携帯写真+ ...0*05/4/26 21:45
爺さん自由詩3*05/4/26 6:36
しりとり短歌 (夜もしくは手)短歌0*05/4/26 2:51
かえりうた自由詩4*05/4/25 21:34
版画 自分のための独白未詩・独白3*05/4/23 11:15
みずたま 〜ベンさん就職祝いにかえて〜自由詩4*05/4/20 17:59
よくある話自由詩6*05/4/17 20:32
真昼間に半裸で僕は君に話しかけたかった?短歌3*05/4/15 22:06
影絵自由詩3*05/4/14 19:12
飴玉自由詩4*05/4/12 17:19
登場人物[group]自由詩8*05/4/11 13:47
アクセル自由詩3*05/4/11 0:35
春が好き短歌7*05/4/10 5:45
ダンス自由詩1*05/4/9 4:11
古街灯自由詩5*05/4/7 21:16
テンションカウンセラー自由詩3*05/4/7 18:03
隕石自由詩2*05/4/6 17:17
ツムジ短歌2*05/4/5 3:59
ノーミュージックキャントビーアライブ自由詩1*05/4/3 15:37
待ち合わせの星自由詩1*05/4/3 3:19

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