さ・く・ら・い・ろ
秋葉竹



夜に
眠れないあなたに
ひとつの歌を届けましょう


哀しみを
癒してくれる
そんなこともあったかも
夜に泣かせてくれる
すこし冷たい涙が枕を濡らすかも
それくらい
我慢してね、お願い






真っ暗だと眠れなくて

うっすら灯りは残すんだ

怖いくらやみのなかのなにかを

見つけなくて済むように


いつの時代も

そうして眠ってきた

みあげる天井のうえ



屋根のうえには

夜空の星を

感じながら、そっと


キラッ、

って光るんだ

小さな白い花の涙みたい、に

キラッ、



ホントは寒くて

震えそうなお月さまも

こちらの冷たい心を見おろし

さくらいろの笑顔で

元気をつけようとしてくれて


どんなくるしい夜も

あけるって

どんなくるった夜も

あけるって


明けてあたらしい

一日が始まるよ、って


そんなあたりまえを

教えてくれるんだ

さくらいろの笑顔の

照れ屋のお月さま………



ありがとう













自由詩 さ・く・ら・い・ろ Copyright 秋葉竹 2022-02-11 22:22:00
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