歌わなければ良かったのか
秋葉竹



声がでなく
大気に混ざる安らかな眠り薬に
その身を委ねてしまいたくなった
胸の小さかったころの私
家は優しくて
朝の光はいつだってキラキラしていた

抗う心さえ
芽生え無ければ良かった

そんなことも知らずに
歌を歌ってしまった
それが道を踏み外した最初










自由詩 歌わなければ良かったのか Copyright 秋葉竹 2022-02-03 07:38:52
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