翼が欲しいぞ、神さま
秋葉竹




救いの手、
ここがホントにありがとう
と言える部屋だし、空気が好きだし



憧れる
あおぞら見上げ眩しくて
まじめに翼が欲しいぞ神さま


いえないよ
ずっとまえから好きなこと
ガラス窓には、しずくが流れる


自画自賛、
大事にするのはあの頃の
じぶんを嫌った呪いがあるから


もう一度
欲しい自由なフリをして
星のしたでも眠れた青春


その一言で
蒼いガラスが砕け散る
こんなになるまでおまえにすがった


道外す
罪を知りつつ柔らかな
胸に顔埋め、泣きたくなるんだ



ねぇ、いまの
心をホントと思うなよ
そうはいかない、花一匁







短歌 翼が欲しいぞ、神さま Copyright 秋葉竹 2020-07-15 22:14:26
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