雨が降ると君を思い出す
卯月とわ子

雨が降ると
君を思い出す
何気ない日常の
輝いていたものたちを
懐かしく思うような
そんな感情で
雨が降ると
君を思い出すんだ

散った薔薇の花びらが
誰かに踏まれた
美しい姿は
思い出の中だけのものになってしまった
まるで
僕の中に居る君の様だ

アスファルトに弾ける雨粒が
僕の中の君を呼び起こす
だから
だからなんだ
雨が降ると君を思い出す


自由詩 雨が降ると君を思い出す Copyright 卯月とわ子 2020-05-16 12:50:12
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